HOME > 施設設計や木造建築のコラム > 【福祉施設設計】障がい者グループホーム開業で失敗しない!間取り・配置計画の基準

利用者にとって快適で、かつ職員にとっても働きやすいグループホームを実現するためには、間取りや配置計画が非常に重要です。しかし、法令基準への適合や、効果的な見守り体制の構築など、考慮すべき点は多岐にわたり、開業準備に不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、福祉施設設計のプロの視点から、グループホーム(障がい者施設等)の開業時に失敗しないための間取り・配置計画のポイントを徹底解説します。介護しやすい間取りの設計ポイント、法令基準に適合する設計のチェックポイント、そして見守りやすい職員スペースの配置など、具体的な事例を交えながら分かりやすく解説していきます。ぜひ最後までお読みいただき、開業準備にお役立てください。
快適な居住空間を提供しつつ、介護のしやすさも両立することが、障がい者グループホームの間取り設計で重要なポイントです。
居室の広さやプライバシーの確保、共用スペースの配置、水回りの設計、収納スペースなど、さまざまな要素を考慮する必要があります。
障がい者グループホームにおける居室は、利用者にとって生活の基盤となる大切な空間です。利用者のプライバシーを尊重し、安心・安全な生活を送れるよう、適切な広さと設備を確保することが重要になります。
居室面積の目安としては、利用者一人あたり7.43平方メートル以上(共同生活援助)とされています。ただし、これはあくまで最低基準であり、可能な限りゆとりある空間を確保することが望ましいです。
特に、車椅子利用者や身体の大きな利用者の場合は、さらに広いスペースが必要となるでしょう。また、プライバシー保護の観点から、居室は個室が基本となります。各居室には鍵を設置し、利用者自身のプライベート空間を確保することが大切です。
さらに、居室内の遮音性を高めることで、他の利用者の生活音などが気にならないよう配慮することも重要です。
設計にあたっては、利用者の身体状況や生活スタイルを考慮し、快適で使いやすい空間づくりを心がける必要があります。
| 共用スペース | 配置 | 機能性 |
|---|---|---|
| リビング | 広々とした空間を確保 | くつろぎ、コミュニケーション |
| ダイニング | 車椅子利用者にも配慮した配置 | 食事、交流 |
| キッチン | 収納スペースの確保、安全に配慮 | 調理、生活拠点 |
設計にあたっては、利用者の身体状況、年齢、生活習慣などを考慮し、個々のニーズに合わせた設備や配置を検討する必要があります。
収納スペースを設計する際には、下記のような点に注意を払いましょう。
居室だけでなく、共用スペースにも収納スペースを設けることで、共有の備品や季節の飾りなどを整理できます。
ハンガーパイプ付きのクローゼットや棚など、収納する物に合わせた適切な収納家具を選びましょう。車椅子利用者には、使いやすい高さに調整できる可動棚がおすすめです。
各利用者の持ち物や、共有で使用する物の量を想定し、十分な収納容量を確保しましょう。
収納スペースは、利用者が安全かつ容易にアクセスできる場所に配置する必要があります。動線を考慮し、移動の負担を軽減する配置を心がけましょう。
貴重品を保管するための鍵付きの収納スペースも必要に応じて設置しましょう。
グループホームの設計は、さまざまな法令に適合している必要があります。
安全で快適な住環境を提供するためにも、設計段階でこれらの基準をクリアすることが重要です。主なチェックポイントは下記の通りです。
| 法令 | チェックポイント |
|---|---|
| 建築基準法 |
|
| 共同生活援助(グループホーム)設置運営基準 |
|
| バリアフリー法 |
|
| 消防法 |
|
職員配置の計画は、利用者の安全と職員の業務効率に直結する重要な要素です。適切な配置計画によって、利用者のプライバシーを尊重しながら、必要な時にすぐ対応できる体制を構築できます。
| 職員スペースの配置 | メリット | 具体的な工夫 |
|---|---|---|
| 見通しの良い位置 | 利用者の状態を常に把握できる | スタッフステーションを共用スペースの中心に配置 |
| 動線を考慮した配置 | 迅速な対応が可能 | 職員の動線を短くし、無駄な移動を削減 |
| プライバシーへの配慮 | 利用者と職員双方にとって快適な環境 | 相談室などを設置し、個別対応も可能に |
グループホームにおける動線計画は、利用者の生活の質とスタッフの業務効率に大きく影響します。利用者の自立支援を促しつつ、安全で快適な生活を送れるよう、そしてスタッフの負担を軽減し、スムーズなケアを提供できるよう、動線を綿密に設計することが重要です。
◆利用者の動線
| 項目 | 詳細 | 考慮事項 |
|---|---|---|
| 居室間の移動 | 利用者同士の交流促進 |
|
| 共用スペースの利用 | 利用者の生活の中心 |
|
| 屋外へのアクセス | 庭、ベランダ等の利用 |
|
◆スタッフの動線
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 見守りやすさ | スタッフステーションから各居室や共用スペースが見渡せる配置にし、利用者の状態を常に把握しやすくする。 |
| 緊急時の対応 | 各居室へのアクセスが容易な動線を確保し、緊急時に迅速に対応できるようにする。 |
| 業務効率 | ケアに必要な物品の保管場所、洗濯室、厨房などへの動線を最適化し、スタッフの移動距離を短縮、業務効率を向上させる。 |
| プライバシーへの配慮 | スタッフ専用の動線を確保(例:スタッフ専用出入り口、事務スペースへのアクセス制限など)することで、利用者のプライバシーを尊重しつつ業務を円滑に進める。 |
◆動線計画のポイント
効果的な動線計画を実現するためのポイントを以下にまとめます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 動線分離 | 利用者とスタッフの動線を分離することで、利用者のプライバシー確保とスタッフの業務効率向上を図る。 |
| 回遊性 | 行き止まりをなくし、回遊性のある動線を設計することで、移動の負担軽減とスムーズな移動を促進する。 |
| シミュレーション | 設計段階で動線シミュレーションを実施し、問題点を早期発見・改善する。 |
◆スタッフステーション、相談室など事務スペースの確保
スタッフの業務効率や利用者のプライバシー保護の観点から、事務スペースの確保はグループホーム設計において重要な要素です。快適で機能的な事務スペースは、スタッフのモチベーション向上や質の高いサービス提供に繋がります。
| スペース | 目的 | 設計ポイント |
|---|---|---|
| スタッフステーション | 情報共有、記録作成、休憩 | 見通しが良い、PC作業スペース、収納 |
| 相談室 | 個別支援計画作成、利用者面談 | プライバシー確保、落ち着いた雰囲気 |
| 事務室 | 記録保管、事務作業 | セキュリティ対策、収納 |
グループホーム設計では、利用者の個別ニーズに応じた快適で安全な空間が重要です。身体状況や認知機能に配慮した設計、例えば広めの廊下や手すり、見守りやすい共有スペースなどが求められます。また、自立支援のため、家事設備や趣味スペースを設け、利用者が自分でできることを増やせる環境が必要です。利用者の視点に立った設計は、生活の質を高め、自立を促進します。
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| 名称 | 合同会社石橋剛設計事務所 |
| 所在地 |
〒410-2114 静岡県伊豆の国市南條1391-9 |
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連絡先
|
TEL 050-3786-1484 FAX 050-3730-5082 E-MAIL info@ishibashi-sekkei.jp |
| 設立 | 2015年12月7日 |
| 資本金 | 800,000円 |
| 代表社員 | 石橋 剛 |
| 登録 | 一級建築士事務所 静岡県知事登録(2)第7602号 |
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有資格者
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一級建築士 1名 二級建築士 1名 |
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URL |