HOME > 施設設計や木造建築のコラム > 木造で福祉施設を設計するメリットと知っておきたい注意点
福祉施設の建設を検討するなかで、木造という選択肢が気になっている方は多いでしょう。RC造や鉄骨造が主流だった福祉施設の分野でも、近年は木造を採用する事例が着実に増えてきました。木造で福祉施設を設計する場合は、利用者の快適性と経営の安定性を両立させるための知識が欠かせません。法改正や国の方針を背景に木造化の流れは加速していますが、一方で施設種別ごとの法規制や防耐火要件など計画段階で把握しておくべきポイントも存在します。
ここでは、福祉施設に木造が選ばれている背景から経営面や利用者目線でのメリット、そして設計時に押さえておきたい注意点まで順を追ってお伝えしていきます。
福祉施設を木造で建てるにあたっては、建築基準法や各施設固有の設置基準への適合はもちろん、利用者の快適性や運営コストの最適化、防耐火規制への対応など多角的な視点からの設計が求められます。木造ならではのメリットを最大限に引き出すには、福祉施設の設計実績が豊富で法規制や補助金事業の要件にも精通した設計事務所への相談が欠かせません。構造の選定から事業計画全体を見据えた提案ができるパートナーと組むことで、コストと利用者満足度を両立した施設づくりが実現します。
石橋剛設計事務所は、静岡県伊豆の国市を拠点に福祉施設や公共施設の木造設計で豊富な実績を持つ一級建築士事務所です。設計専門の事務所として建築設計監理に特化しており、クライアントの事業計画に寄り添いながら建築デザインで課題を解決する総合的なサポートを行っています。特殊な構法に頼らない木造設計でコストを抑えつつ、BIMを活用したわかりやすい設計プロセスにより、クライアントとともに納得のいく施設をつくり上げる姿勢を大切にしています。伊豆の国市景観審議会委員や日本建築家協会の地域会長を務めるなど地域社会との結びつきも深く、静岡県を中心に全国からの相談に対応しています。
かつて福祉施設といえば、RC造や鉄骨造で建てるのが一般的でした。しかし近年、高齢者施設や障がい者施設の新築計画において木造を採用するケースが全国的に増えています。その背景には、法整備の進展と木造建築技術の向上があります。
2010年に施行された「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」により、社会福祉施設は木材利用の促進対象に位置づけられました。建築基準法の改正も追い風となり、従来は耐火構造が必須だった建物でも一定の性能を満たせば準耐火構造で建てられるようになっています。この規制緩和が、福祉施設の木造化に弾みをつけた理由です。補助金事業では工期の遵守が求められますが、RC造や鉄骨造に比べて工期を短縮しやすい木造は年度内完成のスケジュールにも対応しやすくなっています。
運営法人にとって、建設コストとその後の資金回収は経営判断に直結します。木造はRC造と比較して建築コストを抑えやすく、法定耐用年数も短いため事業期間終了時に未償却分が残りにくいという利点があります。ランニングコストの面でも断熱性や気密性を確保しやすく、冷暖房費の削減が見込めるでしょう。勾配屋根を採用すればRC造で必要となる屋上防水のメンテナンス負担も軽減でき、長期的な施設運営を見据えた合理的な選択肢といえます。
木造の福祉施設には、利用者の暮らしやすさと施設経営の両面でメリットがあります。RC造や鉄骨造にはない強みを、利用者視点と経営視点に分けて整理します。
木材には湿度が高いときに水分を吸収し、乾燥時には放出する調湿作用があります。室内の湿度が安定することでカビやダニの発生を抑えやすくなり、感染症リスクの軽減にもつながります。木の香り成分にはリラックス効果があるとされ、穏やかに過ごせる環境づくりにも適しているでしょう。
床材の面でも見逃せない利点があります。木造の床はコンクリートに比べて柔軟性があり衝撃を吸収しやすいため、転倒事故への備えが求められる福祉施設に適した素材です。保温性にも優れており足元の冷えを感じにくいことから、介護スタッフの足腰への負担軽減にも役立ちます。
経営面では、建設コストの抑制と資金回収のしやすさが木造の大きな強みです。木材は鉄骨やコンクリートに比べて流通量が多く、一般流通材を活用すれば調達コストを下げられます。すべてを木造にするとコスト増になる場合もありますが、適切な設計を行えばRC造や鉄骨造より建築費を圧縮できるケースは少なくありません。
断熱性や気密性を確保しやすく日々の冷暖房費を抑えられるほか、部分的な修繕にも対応しやすいためライフサイクルコストの面でも有利に働くでしょう。
木造の福祉施設にはコスト面や利用者の快適性といった利点がありますが、計画を進めるうえではいくつかの注意点も把握しておく必要があります。建築基準法だけでなく施設の種類ごとに独自の基準が存在するため、設計の早い段階で確認しておくことが欠かせません。
福祉施設は建築基準法上の特殊建築物に該当し、階数や床面積に応じた耐火性能が求められます。たとえば特別養護老人ホームでは、2階建て以上は原則として耐火建築物としなければなりません。施設固有の設置基準によって居室を設置できる階数や内装制限、防火区画の要件も細かく定められていますので、施設類型に応じた基準を設計初期の段階で洗い出しておきましょう。
防火規制をクリアしやすい平屋建ては、木造の福祉施設で有力な選択肢です。2階建て以上では耐火被覆の費用が加わりコストメリットが薄れる場合があります。ただし平屋には十分な敷地面積が必要ですので、敷地条件と防火規制の両面から最適な階数を判断しなければなりません。平屋であっても火気使用部分には不燃材料や防火区画が求められるため、内装計画にも注意を払いましょう。
石橋剛設計事務所では、建築基準法だけでなく各施設固有の設置基準や消防法への対応まで含めた福祉施設の設計を行っています。木造福祉施設の計画についてのご相談は、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
公共建築物等木材利用促進法の施行や建築基準法の改正により、準耐火構造での建築が可能になりました。補助金事業の工期にも対応しやすく、RC造と比べて建築コストや法定耐用年数の面で有利な点が主な理由です。
利用者にとっては木材の調湿作用による快適な室内環境や床の衝撃吸収性といったメリットがあります。経営面では一般流通材の活用による建築費の圧縮や冷暖房費の削減など、ライフサイクルコスト全体で有利に働きます。
建築基準法に加え施設種別ごとの設置基準で耐火要件や内装制限が細かく定められているため、設計初期段階での確認が欠かせません。2階建て以上では耐火被覆の費用がかさむ場合もあり、敷地条件と防火規制を踏まえた階数の判断が求められます。
| 名称 | 合同会社石橋剛設計事務所 |
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〒410-2114 静岡県伊豆の国市南條1391-9 |
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連絡先
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TEL 050-3786-1484 FAX 050-3730-5082 E-MAIL [email protected] |
| 設立 | 2015年12月7日 |
| 資本金 | 800,000円 |
| 代表社員 | 石橋 剛 |
| 登録 | 一級建築士事務所 静岡県知事登録(2)第7602号 |
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有資格者
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一級建築士 1名 二級建築士 1名 |
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URL |